分間10csに対する誤解と正しいcsに対する向き合い方

目次

参考動画

What People Don’t Understand About 10CSPM – IMPROVE Your CS

分間10csをとることに対する考え方

分間10csについて、プロの視界で分間10cs以上とっているから、あなたも分間10csとれば簡単にキャリーできます。そのためには○○が必要です。といったナンセンスなコンテンツをたくさん見てきました。

今回は正しいcsに対する向き合い方について考察していきたいと思います。

ただ私が言いたいことは分間10csを取ることが悪いということではありません。

分間10csとはゲームの状況やマッチアップによってたまたまそうなるもので後からついてくるということです。ただ低レートプレイヤーで見られるような分間5csくらいしか取れていないようなプレイヤーcsに問題を抱えているでしょう。

ですからcsについて理解するためにまず分間10csをとれる条件について解説していきたいと思います。

分間10csを取れる条件

1良質なウェイブのリセット

分間10csをとるためにはcsを無駄にしないウェイブコントロールが必要です。

そのためにウェイブを溜めて相手のタワーに押し付けてリセットした状態でリコールする。

また相手がtp以外サモスぺの場合相手とトレードして相手のHPやマナポーションなどのリソースを奪ってからtpでレーンに復帰する方法が効果的です。

2レーン戦における細かいcsのロストを減らすこと

レーン戦における細かいcsのロストについては多くの人が理解していません。これを理解するためにチャンプの特性やトレード、jgの位置など様々な要素を考慮する必要があるのでとても複雑な要素です。

3チームファイトに参加しないこと

特にスロウプッシュをしているときや、相手にミニオンウェイブを押し付けられているときにチームファイトに参加すると大量のミニオンロストにつながります。

ですから分間10csを獲得することだけを考えるならば、ミニオン状況が悪いときにチームファイトは参加すべきではありません。

ここで強調したいことは、ゲームが始まってからの15分間で分間10csを獲得しているということと、

ゲームが終わった段階で分間10csを獲得しているということは全く別です。midレートゲームの段階で再度を一生押して中立を食べれば分間10csをとることは比較的容易ですが、それはチームをゲームを考慮すればtopのスプリットチャンプなどの例外以外は取るべき行動ではありません。

そのため今回あくまで序盤の15分で分間10csを取るための具体的な例や方法をしましたいと思います。

具体例1 オリアナvsニーコ

リセットの重要性

この例を通して具体的な良いリセット、ウェイブ状況を作るためのステップを紹介したいと思います。

ステップ1 スロウプッシュをしながら相手にハラスをする。

スロウプッシュをすることでウェイブの有利と、レベルの有利を長く使うことができ、有利なトレードや相手のプレッシャーを比較的受けずにcsを取ることができます。

ステップ2 ウェイブを正しい位置で止める

私は思っていたよりかはあまりうまくウェイブをコントロールできずコラプトポーションをすべて使い切ってしまいました。そのためウェイブを押し切った段階でアイテムを買ってレーンに復帰します。

すると相手はポーションがなく体力とマナを消費しています。

一方こっちはコラプトポーション3スタックと涙を持っており、リソースに大きな差があります。その状態であれば、容易にフリーズすることができ、相手のcsをたくさん奪いながら、私自身は余裕をもってレーニングができます。

ステップ3 無駄なロームはしない

そのあとニーコはbotにダイブしますが、わたしは全く気にせずウェイブを押し切って正しい状態でウェイブをリセットしてリコールしました。そうすると、また相手がプッシュするウェイブになります。

ファイナルステップ 安全な位置を継続してアイテム差を活かしてハラスする

ここまでくるともう相手とcsによるアイテム差ができているので、フリーズをキープしながらハラスするだけで、どんどんcs差がついていきます。またフリーズをしているので相手からのガンクのプレッシャーを感じずに楽にcsを取ることができます。その結果jgのガンクを呼び最終的にはレベル3差でファーストタワーを獲得し、最終的なcsも12分で約120csを獲得しました。

csを無駄にしないために必要なこと

1csの取りやすいウェイブコントロールを行うこと

2正しくトレードやTPなどを使いマナやHPリードを獲得すること

3リーバーなど視界を正しくとって相手のjgやサポートのガンクに対して警戒すること。

その上で分間10csを取るためには

1体力やマナやレベルなどで有利を獲得し完全にコントロールを得る、もしくはレンジやルーンビルド状況を理解して正しいウェイブでプレイする必要があります。

2ウェイブを正しく状況でリセットしてリコールする。もしくはtpをうまく使ってリードを獲得する必要があります。

3相手のjgのルートを把握し、相手にガンクされない、もしくはガンクされても大丈夫なようなウェイブコントロール、レーンでの立ち位置を取ることです。

分間10csについて協調したいこと

ここで私が強調したいことはあくまで分間10csを取るべきだと言ってるわけでなく、こういう方法をとれば取ることもできますよということが伝えたいのです。

その上で、分間10csを取るために必要なレーンで圧倒するための条件には以下のポイントがあります。

レーンで圧倒するためのポイント

1カウンターピックを獲得する

2マッチアップを理解し、正しいトレードやウェイブのコントロールの知識を身に着ける。

3特質したミクロのプレイをする。

showmakerのような優れたプレイヤーは相手にカウンターピックをされても完璧な距離感覚と、ミクロで相手を圧倒します。

4jgや、サポートが相手midレーナープレッシャーを与える

例えばキヤナをプレイしていたとしても、味方のjgやサポートがずっとリバーの視界を消してプレッシャーをかけていたらレーンを圧倒できます。

csを犠牲にすることで得られること

ここからは少し違った話をすることになります。

ここであなたがリビューを見るときになど、自分に以下のことを問いかけてみましょう。

・もし2つや3つのミニオンを犠牲にして味方jgと一緒に相手のjgにインベイドしたらどうなっていたでしょうか?

・もしあなたjg+mid同士で積極的に少数戦の2v2をやっていたらどうなっていたでしょうか。

・あなたが、ミッドでたくさんのウェイブとゴールドを得ている代わりにドラゴンファイトしていたらどうなっていたでしょうか? 私がコーチングしているなか特に低いレートではスプリットは機能せず、グループした方が良い結果が得られる傾向があります。

このようにlolではチームゲームとしての複雑な要素があり、単純にcsを効率化していれば勝てるというゲームではないということです。

csを犠牲するメリットの具体例

※このパートについては実際に動画をみながら確認することをお勧めします。

具体例1 チームを助けること

今回はトップで2v3の戦いが起きていたので、中途半端なウェイブですが、ウェイブを捨ててすぐによることで、0キル2デッドの状況をさけて、キル交換をすることができました。

具体例2 ウェイブを押し付けられない状況を受け入れること。

今回はフィズを使っている状況ですが、フィズはローミングや少数戦が非常に強いチャンプで、ウェイブが酷い状況でも動かないといけない、もしくはあきらめてリコールしないといけない場面が非常に多いです。

特にキヤナやフィズを使った場合はcsを犠牲にしてサイドに動くことが非常に重要ですから、チャンプの特性を理解して選択する必要があります。

具体例3 貪欲にプレイした結果どうなったか

今回はオリアナでウェイブが中途半端なウェイブだったので残ってウェイブを押し切った結果相手のノクターンがウルトをしてきて即死しました。この場面では相手のノクターンのウルトが上がっていたので完全にウェイブをあきらめて押し切るべきではありませんでした。

具体例4 勝利条件を意識する。

今回はトリスミッドに完全にウェイブを押されている状況でしたがた、tfでウルトを使ってbotを助けました。

なぜならbotがジンクスだからです。ジンクスはレートゲームキャリーで今回のゲームでジンクスを育てることはtfにとって非常に重要だからです。ですから勝利条件(win condition)を意識したうえでcsを犠牲にすること、もっと言えば自分の成長を犠牲にすることは必要です。

Trading vs cs CSing トレードを取るかcsをとるか

Direwolvesのヘッドコーチをしていた2017年には、ミッドレーナー向けに韓国人のブートキャンプを行ったんだけど、その時のミッドレーナーの彼が教えてくれた経験則があります。その教えを私は今でも守っています。

それはトレードとcsが競合する場合必ずトレードしろということです。

私はこれを意識するようになってからレーニングで勝てる機会が非常に増えました。

具体例 オリアナvs tf

この具体例では自分のcsを意識せず相手がcsを取ろうとしているときにハラスすることを最優先にしています。

詳細は見たいが場合は実際に動画の26:50~見てください。

このようにcsを気にせず相手のcsタイミングで必ずハラスすることを続けていたらどうなるでしょうか。

そうなると完全にウェイブのコントロールを握ることができるのです。

そうなる完璧なタイミングでウェイブを押し切ってリコールしたりロームすることができ結果的に得をするのです。

ミッドゲームのcsで重要な3つのこと

1 時間があるときは中立キャンプを取る。

例えばオブジェクトが亡くなった時や

jgが死んだり、リコールしているとき。

見方がウェイブを押し切ろうとしているときなどさまざまな時間があくタイミングがあるので、

そのときに中立キャンプを取りましょう

2サイドレーンにでるときはなるべきjgを呼んで押し切るようにしましょう。

サイドプッシュの際はなるべく押し切ったほうがロストが減りますから、相手が全員見えていない時などは、味方を読んだりしてサイドをなるべく深くまで押し切るようにしましょう。

3チームファイトで勝った時相手の中立を盗め

チームファイトで勝った時などはウェイブをリセットする前にまず相手側の中立キャンプを奪いましょう。

そうすることで自分たちが育つだけではなくて相手の成長を妨げることができます。

これを徹底するだけ最終的に大きな差が開きます。

※このあと具体的な例の動画が31:30~ありますので興味のある方はご覧ください。

自然に分間10csを取ることの重要性

さまざまな戦術を試すことの重要性

分間10csについて固定観念をもつのではなく、csを犠牲にすることの有用性も実際のゲームで試して、チャンプの特性やチームの構成などを考えていろいろな戦略を試すようにしましょう。

決してすべてのゲームで分間10csを意図的に狙うようなことはお勧めできません。

分間10csにはいろいろな要素が重なってできるものであることを理解しよう

分間10csというのはカウンターピックが取れているとか、プレイヤーのミクロの差があるとか、jgのマッチアップとか、サポートがロームしてくるのかしないのかとか様々な要素や、技術の結果であることを意識しましょう。

ゲームペースと、チャンプの特性を特に考えよう

csをとるべきかどうかについてどのようなゲームをしたいかに左右されます。

ですから完璧な正解は存在せず、それぞれの状況によることを理解しましょう。

csを向上させる6つのヒント

ただし、csの取り方やとることを向上させることは非常に重要なのでcsを向上させるヒントを6つ紹介したいと思います。

1ウェイブマネージメントを意識しよう。

2ミニオンのヘルスを管理して、同時のタイミングでミニオンが死なないようにしよう。

3オートアタックやスキルがどのくらいミニオンに対してダメージを出すのか理解しよう。

4上手くトレードを行って有利を取ることが、csの向上にも役立つことを意識しよう。

5ミニオンがどのミニオンを攻撃対象としているのか確認しよう。

6ウェイブの大きさと、ミニオンに与えるダメージが分かるようになろう。

これらの要素を意識してcsを改善しよう。ただ単にcsを向上しようとしても上手くいかないので、具体的になぜ自分がcsをミスしたのか理由を考えて改善するようにしよう。

プロプレイヤーの平均cs

ここで一つ参考にしてほしいのはプロプレイヤーの平均csです。例えば世界一のmidレーナーと言われているshowmakerでさえも平均8csしかとっていません。

プロプレイヤーのcsの平均値をみても大体分間7~8csです。

このことがいかにcsがチャンプのピックや、周りの状況にcsが左右されるかを意味していると思います。

csの目安となる数字。

csの目安となる数字についてゲームペースが速いゲームと遅いゲームに分けて大体の指標を示してこの動画を終わりたいと思います。

まとめ

csといっても単純にcsを取る技術というのはなく、それは様々な要素やプレイヤーの能力によって結果的にそうなっていることを理解しましょう。

ですからcsを向上させるためにはlolの基本を理解する必要があります。

そのためlolの基本を理解するための参考記事を紹介したいと思います。

参考記事

以上

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