参考動画
導入
トレードの定義と目的
トレードとはマナやヘルス、サモナースペルをお互いに交換もしくは一方的にトレードすること指します。
そしてこれはcsと共にミッドレーナーがまずマスターすべき基本になります。
これをマスタすれば、レーンでの優位がより安定し、勝利の確立を高めることができます。
トレードの種類
トレードのパターンには以下のパターンがあります
ショートトレード
これはお互いスキルを1つ2つ使うような短いトレードです。
ロングトレード
これはお互いがスキルを3以上使うような比較的長いトレードを指します。
ハラス
これは片方が一方的に相手を攻撃することです。
オールイン
これはお互いが死ぬまで殴り合うようなトレードを指します。
どのトレードを選択するべきか判断するために重要なことについてこれから説明していきたいと思います。
そしてこれから説明することが理解できれば、トレードについての明確なイメージを作ることができるでしょう。
トレードにおける5つのレイヤー
1チャンピオンの特性
2マッチアップ
3周囲への対応能力
4マイクロインタラクション
5経験
これらを要素ではなく層=レイヤーと表現したのは、それぞれがそれより前の要素を前提しているからです。
つまりマッチアップを理解するためにはまず自分のチャンプの特性を知らないといけません。周囲に対応するためにはまず、マッチアップを理解しないといけません。
そのようにこの5つの要素はピラミッドのようにしたから積みあがっているようにできていることを理解し、
1から順番に見ていく必要があります。
それでは具体的にチャンピオンの特性から説明します。
1チャンピオンの特性
なぜトレードをするのか
トレードパターンに理解する前にまずなぜトレードをするのかということに目を向ける必要があります。
例えばケイルやカサディンのようなレートゲームチャンプではそもそもあまりトレードをしないほうがいい場合がおおいです。
ですからトレードについて考えるためにはまずはチャンピオンの特性について考える必要があります。
チャンピオンの特性とトレードの関係
チャンピオンの特性について考えるためには以下のような要素について考える必要があります。
チャンプの長所と短所
強い時間帯
アイテムスパイク
このほかのにも様々な要素を考慮してチャンプの特性について理解したうえでトレードについて考える必要があります。
具体例 ビクター
例えばビクターで説明すると、
ビクターは一般的にあまり戦いがおきなり遅い展開を好みます。なぜなら、スキルアップグレードが重要なチャンプだからです。
また、モビリティが低く、ccスキルも乏しいため非常に脆いチャンプです。
逆に強みは遠距離からのポークと、中盤以降の集団戦です。
このような要素を考慮すると、一般的にビクターはショートトレードか、ハラスのような一方的なトレードをする必要があります。
ですから序盤のリバーファイトや2v2にはあまり参加したくないですし、アグレッシブなゲームにはむかず、
ゆっくりとした展開で、なるべくタワーを残してレーニングフェイズを長くしたいチャンプです。
チャンピオンの特性を理解してからトレードを考えることの重要性
ですから、まずトレードをうまくなるためには、自分が使うチャンプの特性を理解する必要があります。
またそのためには、実際にプレイしてみて上手くいったときや、逆にうまくいかなかった時を考えて、反省して、どのようなトレードをするべきだったのか反省したほうが良いでしょう。
そうすることで、ただプレイするよりも、より深く早くトレードについて理解することでできるようになるでしょう。
2マッチアップ
お互いのチャンプの特性を考える
このマッチアップは1で考えてきたチャンピオンの特性を元に、それぞれの相性を考えていく必要があります。
それを考えるためには以下のような要素に目を向ける必要があります。
マッチアップを考えるための要素
・射程距離
・マナコスト
・基礎ダメージ
・スキルの当てやすさ
このような要素です。
それではこれを具体的なマッチアップで考えてみましょう
具体例
例 シンドラ ビクター
まずシンドラ側は序盤強いチャンプで、ゲームペースを早くして、序盤からキルやオブジェクトを取っていきたいチャンプです。
また、マナコストが低く、サモナースペルもイグナイトを持ち積極的にプレイしたいでしょう。
またスカトルファイトなどの少数戦にも積極的に参加していきたいでしょう。
そのためシンドラ側はヘビートレードをどんどんして、お互いのリソースをより多く使うようなトレードをすると有利になります。
逆にビクター側は先ほど説明したようにゆっくりとした展開で中盤終盤以降の集団戦が強いチャンプです。
そのためなるべく相手のスキル射程に入ることをさけ、相手のスキルがクールダウンの時に、
ショートトレードやハラスを行っていくのが良いトレード方法だと言えるでしょう。
具体的なマッチアップを理解する方法。
上記のようにマッチアップを理解するためには以下のような方法が効果的です。
aリバースエンジニアリング
リバースエンジニアリングとはリプレイを見るときに、自分がデスした瞬間だけでなく、その前までさかのぼって振り返る方法です。
ですから、自分のデスしたシーンを振り返って、それより前のトレードーはチャンプの特性から考えて適切だったのか考えていく必要があります。
例えば上記のビクターがjgのガンクを食らったとして、
それより前に相手のシンドラと無駄なトレードや、ハラスをしていないか見ていく必要があります。
bチャンプの特性の検討方法
より詳しくマッチアップを理解するためにはより深くマッチアップを検討する必要があるので以下のようなポイントに気を付けましょう。
強いレベルについて
各チャンプごとにスキルの特徴などによって一つのスキル強いチャンプや、3つ揃わないと強くないチャンプなどが存在します。
特に新しくスキルを覚えられるレベル1,レベル2、レベル3,レベル6のそれぞれの強さを検討してトレードする方法を検討していきましょう。
機動力
機動力はトレードを考えるうえでとても重要です。機動力があれば相手のガンクも避けやすく、お互いヘルスが低かった時に先に仕掛けやすいです。
逆に機動力のないチャンプはガンクに弱く、ヘルスを高く維持してなるべくショートトレードやポークが良いでしょう。
このように自分のチャンプの機動力と相手の機動力を考慮してトレードの方法を決定しましょう。
アイテムスパイク
アイテムスパイクについても考えていきましょう。例えば一般的にメイジであればマナがきついので、ロストチャプター完成してから積極的にハラスしていくなどです。
それぞれのチャンプの特性によってアイテムスパイクが変わってきますからこれらも考慮してトレードの方法を考えましょう。
3周囲への対応力
ここまでで自分のチャンプを理解して、相手のチャンプとの相性を考えてきました。そしたら次は他のレーンなどゲーム全体のこと目をむけてトレードを考えていきましょう。
お互いの勝利条件と周囲の状況。
周りの状況を考えるために以下のような要素に目を向けてみましょう
・サイドレーンのトレード
・相手のサイドレーンのチャンプのガンク耐性は?
・jgのマッチアップは?
・タワーの状況は?
・ドラゴン、ヘラルドは沸いているのか
それでは具体的なマッチアップで考えてみましょう
具体例 ビクターvsフィズ
1v1で考えたら、考えたらビクターはあまりフィズトレードをしたくありません。
なぜならフィズのウルトを食らってオールインされると死んでしまうからです。
しかし、ドラゴンが沸いていて、botレーンが勝っていて押している状況を考えてみましょう。
この状況で消極的にプレイをしていると、フィズが先に姿を消して、ドラゴンを取られたり、ロームされてしまい、せっかく育っているbotを活かすことができません。
ですからあなたはこの状況では、無理矢理ウルト使っても有利なトレードをしてフィズの体力を奪ってロームできない様子することも重要になってきます。
このように周りの状況に合わせて、マッチアップで考えたら良くないトレードもしていく場合があります。
具体例2 フィズ オリアナ
基本的にフィズには2つの選択肢があります。
1つ目はレーンを引いてレベル3まで待ってからオールインする方法。
2つ目はレベル1からトレードをしてレベル2や3でウェイブを押し切る方法。
基本的には一つを取ったほうがフィズは安定してレーニングができます。
しかしtopレーンがこっちがダリウスで、相手がティーモだったらどうでしょうか。
ティーモは序盤潰せれば機動力がなく復帰することが難しいチャンプです。
そのような場合、序盤から押して、レベル3でtopロームというのも非常に有効な戦術です。
このように他のレーンのマッチアップにも目を向けてトレードを考えていく必要があります。
改善方法
それでは周りの状況を見るための具体的な改善方法を示したいと思います。
1リバースエンジニアリング
リバースエンジニアリングの手法と使って今度はいろんな周り状況も振り返ってみていきましょう。
つまり自分が選択したプレイについて、そのとき味方はどうだったのか、
例えば
・サイドレーンはトレードをどれくらいしていたのか。
・プッシュしているのか引いているのか。
・jgはフルクリアルートなのか、最速ガンクルートなのか。
そのような情報をリプレイで見ながら自分のトレードが良かったのかどうか反省していきましょう
2いろいろなトレードのパターンをもとう。
周りの状況に合わせるためにチャンピオンのトレードの方法をいくつか考えておきましょう。
一つの固定化された方法。例えばビクターでずっとフリーズして安全にファームしてるのではなく。
周りの状況を見てウルトやスキルを積極的に使ってプッシュして味方によるべき場面も出てきます。
ですから、いろんな方法を試してみましょう。
3周りの力を借りましょう
このような全体的なことを一人で判断することはとても難しい。ひとにはバイアスというものがあるので、自分一人ではいろんな方法を検討することは難しいです。ですから周り人の意見や、考え方も聞いて多様な戦術を持つようにしましょう。
そうするとあなたは成長しやすくなるでしょう。
4マイクロインタラクション
マイクロインタラクションの重要性
マイクロインタラクションとはいわゆるミクロと呼ばれる部分です。
例えば高レートプレイヤーが低レートプレイヤーと戦ったときめちゃくちゃ不利なマッチアップでも勝ったりしますよね
そうです。これがミクロです。
具体的には
・相手の動きのパターン
・ レーンでの立ち位置
・ マップ意識
・少数戦の戦い方
・スキルショットの正確性
・クールダウンへの理解
・射程違い
このような部分を指し、よりレーニングフェイズの細かいことに意識を向けられると良いでしょう。
例 オリアナ シンドラ
例えば、オリアナvsシンドラではテザリング(位置調整)とスキルショット精度がとても重要なマッチアップです。
基本的にはシンドラが序盤有利ですが、オリアナ側がスキルをよけて当て続ければ、そんなチャンプの相性など関係なく圧倒できます。
ですからこのフェイズではよりプレイの詳細について目を向けていく必要があります。
ミクロを向上させる2つの方法。
細部にこだわる。
まず一つの方法はクリック精度や、クリックスピードなどをドッジゲームや、fpsなどのクリック練習で高める問う方法です。
実際に高レートプレイヤーのクリック精度や、クリックスピードは凄まじいものがあります。
実際にフェイカーや、showmakerのストリームを見てみればわかると思います。
しかしこのような方法はとても時間がかかります。ですからこういう基本的な基礎トレーニングと並行して次のことにも目を向けましょう。
1から3のレイヤーについてより深く考えてみる。
つまり自分がレーンで負けている理由が単純にスキルショットの精度によるものなのか、それともチャンプの理解が足りないのか考える必要があります。
そのためにはリバースエンジニアリングの手法の手法で自分のプレイを遡って1~3のレイヤーについて考え見る必要があります。
コツや設定を見直す
またクリック精度や、クリックのスピードについても、
自分の近くをクリックするようにしたり
以下のような設定も一度見直してみましょう
・クイックキャストと通常のキャストを使い分けているか。
・もしくはクイックキャストを基本にしてalt+スキルでスキル射程が見えるようにする。
・アタックムーブの設定
・ターゲットチャンピオンオンリーを使っているか。
・Fキーを有効活用しているか
これらのことについて一度見直してみるとミクロを効率よく向上させるのに役立ちます。
5 経験
経験とは何か
経験とは言ってしまえば予測能力とも言い換えられるでしょう。
たとえば、相手と対面して相手のスキルをよける際の癖をよみとったり、
相手の性格をよみとって、仕掛けられたら、返さずにはいられない性格だから、
フェイクをかけて相手を無理矢理仕掛けるように誘ったりとか。
そういう読み合い的な部分が最終的にはとても重要です。
当然1~4のレイヤーについて理解した上でのことですが、最終的には、こういった予測能力や、読み合いで勝負きまることも非常に多いです。
特にプロシーンでは多いでしょう。
そしてこれがプロシーンでベテランプレイヤーが使われる大きな理由です。
ミクロは若いプレイヤーに負けていても、重要な集団戦でのコールをできるとか、マクロのサイドプッシュの判断を的確にできるとかそういったことは重要です。
それがまだフェイカーがプロシーンのトップで活躍できている理由でもあると思います。
そしてこういった能力を身に着けるためには、集中してゲームに取り組み、レビューに力を入れることです。
適当なプレイをしているだけではこういった判断は身に付かないので、1ゲームごとに集中するようにしましょう。
参考記事
より詳しいトレードの方法が学びたい方はこちら
コメント