目次
参考動画
今回はcoach circhis氏のウェイブコントロールに関する発展編。
基本的なウェイブコントロールの知識を前提としている内容なので、まだ基本がわからないという方は
まずこちらの記事をご覧ください。
また今回の参考動画
それではこの動画に関して解説したいと思います。
細かい勝利を大きな有利につなげよう
coach circhis氏がマスター、グランドマスター帯からチャレ帯まで上げた過程の中で気付いた細かいレーニングを有利にしていく方法についてその詳細を解説したいと思います。
・小さな勝利を積み重ねよう。
細かい一つ一つのハラスやポーク、マナを温存したりなど細かいレーニングが勝利の重ねが最終的に大きなアドバンテージにつながることの重要性を改めて実感しました。
そのため今回はその小さな有利を大きな勝利につなげる具体的なプロセスを段階的に説明していきたいと思います。
そしてこれらの方法はいわゆるアウトプレイとか、派手でかっこいいプレイではなく、地味で細かくて、一見誰でもできそうな、もしくはほとんどの人が気にもとめない細かい部分です。
ですから、私が今回の動画で強調したいのは、派手なアウトプレイではなくて、細かいウェイブコントロールや、ハラスやレーンでの立ち位置など、そういった積み重ねが重要だということです。
・ウェイブコントロール
今回特に注目したいのは細かいウェイブコントロールについてです。
特にdopaがやっているような非常にこまかいウェイブに関するポイントです。
すぐにウェイブを押し付けるべき状況と溜めるべき状況
すぐにウェイブを押し付けるべき状況は以下のような場合です。
1 jgが相手のjgに入ろうとしていたり、ドラゴンやリフトヘラルドをしているときです。
2 相手のmidを倒したときや、相手のmidレーナーがロームしたとき。
3 少数戦や、サイドレーンへのダイブをするとき。
このようにすぐにハードプッシュ(shove)すべき時もありますが、ミニオンを溜めておくことの方が良い状況なのに、ウェイブをさっさと押してしまっている場面をよく見ます。
つまりいかにミニオンを溜めるということがレーニングにおいて重要なのかについての理解が足りないように思います。
よく味方にすぐよることが重要だと、言われていたり、過去の見方に寄らずに負けてピンをされまくったことがトラウマになって、ミニオンを溜めることの重要性を無視して、ただ寄ればいい、常に味方のためにプッシュして寄ることだけが正義であると誤解している人を良く見ます。
それでは具体的にウェイブを溜めて、大きな有利につなげる手順を順序だてて説明した。
有利を広げるための6つのステージについて
ステージ1 トレードで勝つ。
まず細かいトレードに勝っていきます。
ステージ2 マナやヘルスの有利を獲得する。
トレードに勝つことでマナやヘルスの有利を作ります。
ステージ3 ウェイブのコントロールを支配する
マナやヘルスで不利を背負った相手は、自由にウェイブを触ることができなくなるので、こちらが自由にウェイブコントロールできるようになります。
ステージ4 相手のcsや経験値を奪う
ゆっくりウェイブをゾーニングしながら押していく、もしくはフリーズなどを使って相手のcsや経験値を奪います。
ステージ5 相手のチームがmidのリソースを大きく失う。もしくは相手のjgやサポートのカヴァーが入る。
そのけっか相手のミッドレーナーと大きな経験値やゴールドの差をつくる。もしくは相手のjgやサポートにカヴァーをさせて、味方のサイドレーナーへのプレッシャーが軽減されます。
ステージ6 大きな有利につなげる
このような細かいリソースを差を最終的にドラゴン、ヘラルドなどのオブジェクトや、タワーの獲得、もしくは少数戦、集団戦での大きなファイトでの勝利など、大きな有利につなげる。
このコンセプトを理解すると、いかにコラプトポーション、タイムワープトニックとtpの組み合わせが強いのかということが理解できると思います。(これはシーズンの11の特にコラプト、tpの組み合わせが強いときの話です。)
ただこの動画での戦術は、どうやって有利を広げていくかという視点で見てもらえる良いと思います。
それでは、具体的な例を実際のプレイを通して解説していきたいと思います。
具体例1 オリアナ vs ルシアン
7:30~22:00まで
まずこの状況を見てください。これは序盤からルシアンとコラプトポーション3つとビスケットを使って強引にリソースの有利を獲得した状況です。
この有利は相手がドランブレードで、こっちがコラプトポーションである差を使って生み出したリソースの有利になります。 この状況はコラプトポーションvsドランリングでも同じようなことができるでしょう。
また今回対面のルシアンはイグナイトを持っています。
この有利を使って私はウェイブをゆっくり押しながら、相手のcsを奪いつつ大きなウェイブを相手のタワーに押し付けます。相手は体力の不利があるので、ウェイブに触ることができずフリーズできません。
その結果私はtpを使ってフルヘルス、フルマナ、勝つドラリンとダークシールを持って体力とマナが半分のルシアンと戦うことができます。
ここで、私はミニオンウェイブには触りません。ラストヒットだけとって、相手がウェイブに触れないように前でながら、相手のcsと経験値をひたすら奪い続けます。そのあとルシアンはオリアナ側のフリーズウェイブで大量のウェイブをロストした上に、さらにオリアナはウェイブのフリーズをキープしているので、アイテムの不利を背負った状況で相手にフリーズされるという最悪のレーン状態がキープされている状況です。
ここてウェイブを押し付けてしまうと、相手がタワー下でウェイブを食うことができます。
ですからこのようにウェイブに触らず、フリーズウェイブを作ることで大量の経験値とcsの差を生み出しました。
その結果レベル6先行をすることができ、最終的にしたの画像のように相手のルシアンはミニオンを無視して前にでてくるオリアナと戦うことができません。こうなってしまえば完全にレーンは終了したと言っていいでしょう。
この後オリアナは相手のウェイブを大量にロストさせたうえでウェイブ押し付けて、またウェイブがバウンスバックしてくるので、今度はフリーズして大量のcsを奪います。
ここでオリアナは、フラッシュを使っていつでもルシアンをキルすることは可能ですが、そんなことはしません。
ずっと細かい有利を獲得し、最終的に相手の味方のjgインベイドを助けて1キル獲得して、
35cs差と1キル差という大きな差を作り出しました。
ここで重要なことは、この差はコラプトポーションとドランブレードの戦い方への理解、そしてtpとイグナイトという小さな差を使い、それをウェイブを支配して、最終的に大きな差につなげたということです。
これは最初に説明した6つのステージの具体例としてとても分かりやすい例だったと思います。
具体例2 オリアナvsヨネ
22:00~28:00
今回は、先ほどとはtpやコラプトポーションを使わず、最初の3ウェイブをスロウプッシュして、オリアナ側はまだコラプトポーションが残っているので、相手と有利なトレードができます。
相手は強引にウェイブを押し切ってリセットしようとしますが、ウェイブをオリアナが自分で惹きつけてフリーズウェイブを維持します。
このあとコラプトポーションとビスケットを使ってヨネと有利なトレードをすることで最終的に以下の画像のような体力差にヨネはリコールせざるを得ない状況になります。
その結果オリアナをウェイブを押し付けてリコールして、大量のcsと経験値の有利を獲得しました。
この後もフリーズをスロウプッシュをうまく使って最終的に序盤で30csの差をつけることができました。
具体例3 オリアナvsアカリ
射程差を利用したスロウプッシュからのフリーズ
27:00~37:00
今回はお互いにtpで、しかもオリアナはドラリンを持ってきていますが、お互いのレンジ差を利用して最初の3ウェイブをスロウプッシュして、体力リードを作り、その後フリーズをします。
そのあとしびれを切らせたアカリは、無理矢理オールしてきてデッドします。この例で伝えたいのはこの後です。
この後アカリはテレポートを使ってレーンに戻ってきて、オリアナは体力半分でマナがない状況です。
しかしcoach cirthisはすぐにはリコールしません。
相手にダイブされないヘルスでなるべくゴールドを持ってリコールしてtpで戻ります。
この後アカリはqをウェイブにうってプッシュしようとします。
一般的なプレイヤーはアカリニロームしては無理矢理ロームさせないようにするかもしれません。
しかし、coachchirsは、ウェイブをフリーズして、なるべくアカリのリソースを奪うようにしています。
なぜならアカリがまだレベル6になっていないからです。レベル6になっていないイグナイトの代わりにtpを持ってきているアカリにロームプレッシャーはありません。
ですからずっとフリーズを継続して相手のリソースをできる限り奪うようにしています。
結果レベル6先行し明かりをソロキルして最終的にレベル2差が開きました。
ここで意識してほしいのは、相手がロームしようと姿を消したからといって、フリーズを維持しているのであれば、無理にレーンを押さずにゆっくりプレイしたほうが良い場合が多いということです。
ここでリバーに寄ってしまうと、逆にjgのmidの2v2ではアカリの方が強いですから、相手の思うつぼです。
自分が使っているチャンプや、ルーンやアイテム(コラプトなのか、ドラリンなのか、ドラケンなのか、ロングソードポーション3なのか)射程差、バーストダメージなどを意識してウェイブコントロールをすることが重要です。
具体例4 レネクトンvsキヤナ
ハードプッシュを続けて相手をレーンに固定させる
37:00~41:00
今回はレネクトンがドランシールドで、キヤナがコラプトポーションのパターンです。
今回は今までのスロウプッシュから、フリーズのパターンではなく、ずっとウェイブを押し続けます。
なぜなら、キヤナはマナありチャンプで、レネクトンはマナなしチャンプでお互いリコールをしなければどんどんレネクトンが有利になっていくからです。
ですから今回はキヤナがリコールやロームなど動けないように、ずっとハードプッシュを続けて相手をレーンに固定させています。
それによりキヤナをロームできず、しかもマナが亡くなってしまったのにリコールタイミングが作れませんでした。
具体例5 オリアナ vs ヴェイガー
サモナースペルによる戦略の違い
今度は今までのパターンとは逆のパターンでオリアナがクレンズでヴェイガーがtpを持っているパターンです。
このような自分がtp以外のサモナースペルで相手がtpの場合は、リソースを無駄にしないことがとても重要です。
つまり具体例1~3のコラプト+tpのオリアナのスタイルとは全く逆のプレイスタイルをすべきです。
つまり有利をとってもなるべくマナを温存し積極的なトレードをすげきではなくレーンをゆっくり進めるべきです。
なぜならハードをトレードをしても結局相手がフルヘルスで戻ってきてしまうからです。
このようにサモナースペルによってレーンでの戦い方を変えることがとても重要なのです。
重要なポイント
今回紹介した戦術を使う前提
今回3つのオリアナの例で示したような最初のスロウプッシュからのフリーズ戦略は、jgトラッキングや、サイドレーンの状況に対する理解が必須です。
なぜなら、スロウプッシュして相手をゾーニングするために前に出た時にガンクを食らうと相手にキルを渡すだけでなく、スロウプッシュウェイブなので、大量のミニオンをロストしてしまうからです。
ですから今回紹介したミニオンを溜めて有利をとってフリーズする戦略はゲーム全体への理解を前提としていることを注意してください。
今回のまとめ
1.ミニオンを溜めてプレッシャーをかける戦術は1v1のレーニングを考えれば、ウェイブをプッシュして味方による戦術よりも有利を取りやすい。
2レーンでの立ち位置が、相手と有利を広げる上でとても重要です。
レーンでの立ち位置やミクロについてより詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ
3コラプト+タイムワープトニック+tpの組み合わせは正しく使えばとても強いことを理解しよう。
4リソース上手く使う能力があなたをキャリーに導びきます。
スキルを当てたり、よけたりするだけではなくて、リソースの使い方への理解度がレーニングにおいてとても重要です。そのためにもいろいろなことを試していきましょう。
レーンで有利を広げる4つのコツ
1.有利を取った状況で大量のウェイブを相手のタワーに押し付けられるならjgを呼んで積極的にダイブしましょう。
2.最初のレベル3になるまでのウェイブコントロールや立ち位置についてより深く細かく考えましょう。
特にレベル3から強いチャンプであるフィズやゼドなどのアサシンチャンプと対面する場合は、スロウプッシュなどを使ってレベル3までに有利を作ることが非常に重要です。
3.自分のcsを犠牲にして、相手の経験値を奪う行動は自分がcsを取るよりも常に利益が大きいことを理解しよう
4スロウプッシュしたいときはレンジクリープを意識して、ハードプッシュしたいときはメレーから先に倒しましょう。
レンジvsメレーのマッチアップで、特にレベル1で、先に相手のレンジミニオンを体力を少し削っておくことで、スロウプッシュを作ることができます。
逆にハードプッシュしたいときはメレーミニオンから処理することで、レンジミニオンのアグロが一つに集中するようになるので早くプッシュすることができます。
逆にスロウプッシュしたいときはレベル1でなるべくメレークリープには積極的に触らないようにしましょう。
そこでメレーミニオンに触りすぎてしまうと、ウェイブの位置が相手側になってしまう、かつメレークリープが死ぬとそれを殴っているレンジクリープが一つのミニオンを集中して殴るようになるので、スロウプッシュしずらくなります。
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